朝ドラ「べっぴんさん」

おしんから始まってる朝ドラブームの中、改めて朝ドラって面白いのね。と、感じてるんだけど「べっぴんさん」は別だったわ。

今さらの話題。懐かしむには早すぎるし、新鮮味もなんもない。

ざっくりとしたあらすじ

[blogcard url="https://www6.nhk.or.jp/drama/pastprog/detail.html?i=3878"]

今作のモデルはファミリア創業者の坂野惇子さん。

引用:OFFICIAL SITE familiar
くまのマスコットに見覚えがあると思う。

主人公(すみれ)とその友人ら(明美、良子、君枝)4人で子供服専門店を起ち上げたお話。

ざっくりし過ぎてるか。
ここ最近の朝ドラヒロインのように元気ハツラツ!という主人公ではなく、おっとりしたヒロイン。言い方を変えれば、何事にもモタついてる主人公。のったり、もったり喋るような人が苦手だと「ちゃっちゃっと喋れ」と思ってしまう。
友人達は君枝も似たようなおっとり女性だけど、良子はややおっとりで明美はチャキチャキ時々おっとり。
明美以外は戦時中に結婚、出産をし終戦後は小さな子を抱えながらの生活の中、3人共裁縫が得意だったことから「キアリス」の前身「ベビーショップあさや」をオープン。明美は元ナースだったので母親達の相談役として活躍。
なんやかんやとあって、「キアリス」起ち上げたり皇室からお声がかかったり、お店(会社)は順調に成長。
会社を次世代へ引き継ぐまでを放送してる。

感想は「暗い」の一言に尽きる

ずっと暗いんだわ。このドラマ。

私は視聴中、何度ともなく「え~これ朝からやってたの?」や「皆、これ見てから仕事とか行ってたの?」だの「本当にこれ朝からこんな感じなの?」と、スーっと入ってくる菅野美穂のナレーションを聞きながら一人言を言ってた。

見てた人は知ってるだろうけど、本当に暗い。電気点いてる?って感じ。小さいランプで暗い絵本を見てる感じ。

何が暗さを醸し出してんのか、視聴しながらずっと考えてたけど、菅野美穂の体調が悪そうなナレーションからなのか、カメラの撮り方がミニチュア風で撮ってるのがほとんどだったからか、主人公が全然喋らないからなのか。

https://www.pinterest.jp/pin/436778863830434674/

↑ミニチュア風の写真。ずっとこんな感じだったよね。

Wiki内の作評で

NHKの木田幸紀放送総局長は、群像劇としてユニークな世界を描こうとしてくれたと評価し、「女性らしい肌触りのいいドラマ」「優しい作風」等表現した。

Wikipedia 「べっぴんさん」

優しいわ、確かに。肌ざわりいいわ、確かに。
もわ~~~っとベール掛かってるみたいだったもん。はっきり見えんのは加齢なのかよく分からんかったもん。

目で見える情報もぼやや~んとしてたけど、耳から入る情報ももやや~んとしてたんだよね。主人公が出産前までは罰ゲーム並みに喋らん。口を開けば「なんか...なんかなぁ......」

なんだ!なんなんだ!ハッキリ言えよ!となってしまう。

確か第一週かな?主人公の母親(菅野美穂)が亡くなる直前に「あの子の言葉を待ってあげてね」というような事を父親(生瀬勝久)に言ってるんだよね。
私も含め大方の視聴者は「そっかぁ、じゃぁ待つか」と幼少期の「なんか...なんかなぁ......」は微笑ましく待つ。
女学生時代になっても「なんか...なんかなぁ......」でイライラし出す。
出産を迎えてからはセリフの量が飛躍的に増えたので「母親になって性格も変わってきたんだな」と安心してたけど安心したとこで「なんか...なんかなぁ......」

あなたはいつまでモジモジしとんのよ。結構、耐えたよ。このワードは「ラブジェネレーション」のリンゴ並みにちょいちょい出てくるから、気になり出すと耳に障る。

ストーリー自体が盛り上がりに欠けてたのかな?とも思うんだけど、実際あんまり大きなトラブルは出てこないんだよね。特に主人公には。
周りがなんやかやと葛藤してたりするけど、主人公は始終ポケ~っとして「そうなの~」としたフワフワした状態だからか、こっちが拍子抜けする。

何より気になってたのは主人公の芳根京子さん。夫役である永山絢斗さん。

https://www.pinterest.jp/pin/645422190348354060/

そして娘役の井頭愛海さん。
この3人に共通してるのは「虚空見つめる系」だということ。芳根さんと井頭さんは他の作品を見た事がないので、「べっぴんさん」では「虚空見つめる系」の役柄だったかもしれない。永山さんはずっと虚空見つめてる。

作品の中で主人公のお見合い相手(夫役)が永山絢斗さんと知った時は「似たもの同士、虚空見つめる系だもんなぁ」と妙に納得し、娘が生まれて成長した姿の井頭さんを見た時も「あ~あの二人から生まれた設定だから虚空見つめる系の子かぁ」とまた納得。

虚空見つめる系が嫌いなわけじゃない。ただ3人とも虚空見つめる系なの?とは思ってる。

「虚空見つめる系」が伝わってないと、全く意味が分からない文だけど。なんだろ、目線の先がどこ行ってんのか分からん系、相手を見てても視線の先は遠くにいっちゃってる系、頭の中のどっかの部分は常に別の事考えてそうな系。

中盤からはこの3人を中心に物語が進んでくけど、娘の反抗期以外は3人ともこれといった個性がない。うすーい味噌汁を飲んでる感じ。今更、思い出してもあの3人の性格って何?となると、「なんか...なんかなぁ......」以外にこれといった特徴が出てこない。かといって、周りにニンニク並みの強烈キャラがいるか、といったらいない。主人公すみれの義兄である高良健吾さんの「クワッ」とした眼力ぐらいか。

私が好きな俳優、本田博太郎さんがいても残念ながら、その個性は発揮されていない。

こういう感じでいこうか、という作品の雰囲気が私には全く合わなかったんだろうね。物語自体はちょっとパンチが弱いながらも朝ドラ特有の「女性頑張ってます!」という話だったんだけどね。
見終わる直前に入る、菅野美穂のナレーションを聞くと、「さて電気消して寝ようか」という気持ちになるような作品。

友達にもすすめたけど、「面白くないって聞いてるのに見るわけないでしょ。そんな暇ないわ」と言われたので暇な人は見てほしいわ。暇じゃなくても同じ気分を味わってほしいわ。

オープニングと作品の内容の差がこれだけ対比してる作品も珍しいわ。